高校野球・甲子園
今年(2023年)の沖縄県高校野球秋季大会において、第1シードのエナジックスポーツ高等学院が初戦敗退を喫する波乱があった。 エナジックといえば、かつて浦添商業と美里工業で二度の甲子園出場を果たした智将・神谷嘉宗監督の指揮の下、1年生大会と新人大…
令和4年春季九州大会の組み合わせが決まった。 我らが沖縄県代表の沖縄水産は、今年の選抜大会に出場し、準優勝した近江と延長戦にもつれ込む激闘を演じた長崎日大との対戦である。 正直、厳しい組み合わせである。ただそれは、戦前にある程度予測できたこ…
今年(令和4年)の春季沖縄県大会は、沖縄水産が沖縄尚学との“強豪対決”に6-1と快勝し、25年ぶりとなる優勝を果たした。 沖水の攻撃は見事だった。 強振して外野の頭を越す打球だけでなく、コンパクトなスイングでセンターから右方向へ打ち返す技量の…
大阪桐蔭は、確かに強い。選抜優勝時のインタビューで、星子キャプテンが「三度目の春夏連覇を目指したい」と話していたが、十分にその力を有していると思う。 しかし、他校にまったくチャンスがないわけではない。“あるパターン”に持ち込めば、多少力量で下…
大阪桐蔭が圧倒的に優勝したせいか、野球留学を批判するようなメディアの記事等を見かけるようになってきた。要するに、他県から優秀な選手を集めてまで勝とうとするのは、やりすぎじゃないのかという文脈である。 かく言う私も、一部の学校が甲子園の優勝を…
選抜高校野球・大阪桐蔭-近江の決勝戦は、18-1という大差で大阪桐蔭が圧勝し、四度目の優勝を果たした。 このスコアは仕方がない。大阪桐蔭が強かった。いや、強すぎた。 市立和歌山戦(準々決勝・17-0)と同じである。圧倒的力量を誇る相手に、万…
昨日(令和4年3月28日)の選抜高校野球大会・準々決勝の第4試合・大阪桐蔭-市立和歌山の一戦は、凄惨なゲームとなった。 大阪桐蔭が打ちも打ったり6本塁打・18安打の猛攻で17得点。投げては3投手の継投で僅か1安打無失点に抑える。まさに完膚な…
プロ野球だけでなく、高校野球でもレベルの高い試合になると、いわゆる“逆方向へのバッティング”が重要と言われている。念のために説明すると、右打者が右方向へ、左打者が左方向へ打ち返すことが「逆方向」である。 そもそも、なぜ“逆方向へのバッティング”…
強力打線を確実に抑える方法は、私には分からない。ただ……とりわけ高校野球において、いわゆる強打のチームにやられてはいけないことなら、分かる。 結論から言うと――試合序盤で、アウトコースの球を打たれることだ。 一般的にアウトコースというのは、打者…
突然だが、“強力打線”とはどのような打線を指すのだろうか。 チーム打率が高い? 本塁打数が多い? 長打率や連打率が高い? どれもすべて当てはまりそうだが、それらは相手投手との兼ね合いが大きい面もある。実際、地方大会では低打率だったチームが甲子園…
今大会(第94回選抜高校野球大会)の傾向として、一時期のように150キロ近い球を投げる本格派投手はあまり見られない。それでも、強力打線を堂々と抑える投手は見受けられる。 簡単に言えば「コントロール」と「緩急」が優れた投手ということになるのだ…
注目カードの名にふさわしい、好ゲームだった。 まずは敗れた鳴門ナインを讃えたい。 大会屈指の好投手・富田を中心とした堅い守りで、大阪桐蔭打線を3点に封じた。とりわけ富田-土肥のバッテリーは、徹底してインコースを突く強気の投球。昨秋公式戦のチ…
昨日(令和4年3月22日)の第3試合は、ある意味で注目の一戦となった。21世紀枠による出場の只見高校と、選考にて物議を醸した大垣日大との対戦である。 序盤で試合が決まってしまうかもしれないと思ったが、そうはならなかった。 只見ナインは甲子園…
【1】沖縄高校野球〇×クイズ!<PART1> <PART1答え> 【2】沖縄高校野球クイズ!<PART2> <PART2答え> 【1】沖縄高校野球〇×クイズ!<PART1> ①春夏の甲子園大会を通じて、沖縄勢で初得点を挙げたのは、首里高校である。 …
<はじめに> 1.リスクの高い「スクイズ」というプレー 2.スクイズは相手との“駆け引き”に使えると望ましい 3.スクイズをしない方が良い場面 <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。 今回の講座は、野球の試合で一…
<はじめに> 1.イガラシの考える”エースの条件” 2.複数の主戦級投手がいても、大事な場面でマウントに立てるのは一人だけ! <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。 今回も視聴者(?)の方から質問が届いています…
<はじめに> 1.「盗塁の意味」は確実にある!! 2.盗塁しない方が良いケース <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。 今回はですね、以前も紹介した“マネーボール理論”の中で言われていることの一つ、「盗塁はあま…
<はじめに> 1.投手がストライクを取れなくなる理由 2.ピッチャーがストライクを取れない時の対処法 <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。 今回の講座では、高校野球だけでなくプロ野球の試合でもよく言われるこ…
<はじめに> 1.相手バッテリーにプレッシャーを掛けられる 2.攻撃の幅が広がる 3.“逆方向へのバッティング”は、基本ができてから取り組むべし! <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。 今回は、ぼくの方からテー…
<はじめに> 1.チャンスの時とそうじゃない時とでは、相手バッテリーの配球が変わる! 2.相手バッテリーに「打線を分断」されているかも…… <終わりに> <はじめに> みなさんこんにちは、墨高野球部のイガラシです。今日はですね、この講座宛に質問が…
<はじめに> 1.どこまで出来て「コントロールが良い」と言えるのか。 2.コントロール以上に、“勝てる投手”に必要なもの <終わりに> <はじめに> 野球では、投手に関してよく「スピードとコントロールどっちが大事か?」という議論が聞かれる。しかし…
<はじめに> 1.パワー野球にどう対抗していくか 2.もう少し“力の野球”を取り入れることも必要では? <終わりに> <はじめに> 2021年の沖縄高校野球も、間もなくシーズンオフに入る。 今年は、何といっても21世紀枠で選抜出場した具志川商業の活躍が…
【第48話】激闘の谷原戦・ついに決着。その時キャプテン谷口は、墨高ナインは!?
【第47話】土壇場九回。三点差を追い付いた墨高だったが、谷原バッテリーも意地を見せ勝ち越しならず。勝負は延長戦へと持ち込まれる……
【第46話】九回裏。三点を追う墨高は、簡単に二死を取られる。まさに崖っぷち。しかしイガラシは、涼しげな顔で打席へと向かい……
【第45話】エース谷口登板も、まったく圧力を弱めない谷原打線。そしてとうとう、墨高に痛恨のミスが……
【第44話】一点差に迫り意気上がる墨高ナイン。しかし谷原エース村井が、ついに真の実力を発揮。そしてまたも牙を剥く谷原打線。激闘はいよいよ終盤へ……
【第43話】伏兵・片瀬登板。村井攻略の糸口を見つけた墨高打線、ついに火を吹く。見守るライバルと家族の視線にも注目。
【第42話】食い下がる墨高に、とうとう谷原監督が動く。迎えたピンチ、しかしついにあの男が……
【第41話】谷原打線のクセを見抜いた墨高ナイン。ピンチを凌ぎ反撃を意気込む彼らに、谷原のさらなる知略が……