※このコーナーは、私が「俳句ポスト365」及び「通販生活―よ句もわる句も―」(いずれも夏井いつき先生が選者)に投稿した俳句を紹介します。 私の(安定の)没句と(マグレの)入選句について、自分なりに考えた結果の要因を、夏井先生が“言いそうなフレーズ”に乗せ、面白おかしく書いていきます。 私と同じ俳句初心者の皆様の参考になれば(私と同じ失敗はしないように・笑)と、あえて「恥」を晒していきます(汗)。 |
兼題「色鳥」(俳句ポスト365)
湖(こ)を掠めゆく色鳥や森深し(南風の記憶)
結果:没<才能ナシ35点>
【夏井先生に言われそうなこと】
※例の風流なBGMをバックに……
夏井先生: イチオウ、映像らしきモノは描かれておりますが……これも、アナタお得意の“季語が主役に立っていない”パターンの句、です。
なぜそうなってしまうかと言うと、この句、「湖」に「森」と、場所を表す言葉が二つも入っている。色鳥が湖から森へ飛んでいった光景を描きたいというのは分かるのですが、俳句の材料としては、尺が長すぎますし、季語「色鳥」の印象がどうしても薄くなってしまう。
こういうのは、映像作品か絵画かエッセイか、別のモノでおやりなさい(怒)。
そしてトドメですが……下五の「森“深し”」。「深くない森があったら持って来い!」ってヤツです(怒×2)。
ワタクシ(南風の記憶)による推敲句「色鳥の森の篝(かがり)となりにけり」
夏井先生:うーん……苦しいですねぇ(苦笑)。比喩を使って、それらしく取り繕ってはみたものの、これでもまだ、凡人の域から脱することはできていません。もう少し“俳句を作る視点”、“俳句らしい映像の切り取り方”というものを勉強なさって下さい。
【「プレバト!!」名句コーナー】
これも記憶に新しい、三週間前(2019年2月21日)に放送された「プレバト!!」にて、<永世名人>へと歩を進めた梅沢富美男の一句。 中七から下五にかけての“句またがり”の型を使った、「起こさぬように」という終わり方が、水やりをする人物の、シジミ蝶をそっと見守っている様子が伝わってきて、印象深い。このオッチャン、見かけによらずと言っては失礼だが、赤ん坊や小鳥といった小さな存在に対して、優しく繊細な思いの籠った名句が多い。口は悪いが、(夏井先生曰く)「優しいオッチャン」なのだなと思う。 |
※「俳句ポスト365」及び、夏井いつき先生ご出演の「プレバト!!」のリンクは、コチラから。