南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

裏プレバト―夏井いつき先生に言われそうなこと―<第6回>「想いには共感いたしますが……」

 

※このコーナーは、私が「俳句ポスト365」及び「通販生活―よ句もわる句も―」(いずれも夏井いつき先生が選者)に投稿した俳句を紹介します。

私の(安定の)没句と(マグレの)入選句について、自分なりに考えた結果の要因を、夏井先生が“言いそうなフレーズ”に乗せ、面白おかしく書いていきます。

私と同じ俳句初心者の皆様の参考になれば(私と同じ失敗はしないように・笑)と、あえて「恥」を晒していきます(汗)。

 

兼題「うらうら」(俳句ポスト365)

 

うららかや知覧(ちらん)の空をゆく朝に(南風の記憶)

 

※知覧……鹿児島県旧知覧町(現南九州市)。かつて特攻隊基地があった地として知られる。

 

【句に込めた意味】

 ああ、なんと日差しの気持ち良い朝なのだろう。私は今朝、特攻隊として、あの知覧の空をゆく。二度と帰ることのない、玉砕の空へと……

 

結果:没<凡人50点>

 

【夏井先生に言われそうなこと】

 

※例の風流なBGMをバックに……

 

夏井先生:想いには共感いたします。空へと散っていった、若き特攻隊員達の心境を、「うららか」という春の季語と取り合わせて、詠もうとした。それ自体は、悪くない試みだったと思いますヨ。

 ただ、惜しいのは……この句、表現が漠然としていて、状況がちょっと分かりにくいのです。中七・下五の「知覧の空をゆく」だけだと、「ああ飛行機で旅行ですか。うららかな晴れた朝で良かったですネ」と、そういう読みだって考えられるワケです。

 描写がくどくならないように、最小限の言葉でと考えたのだろうと思いますが、これではチョット足らなさ過ぎる。もっと「特攻隊員」を詠んだ句だと分かるような描写を加える必要があるでしょうネ。

 

ワタクシ(南風の記憶)による推敲句

うららかや兵舎に並ぶ濡れ枕

(※さらに推敲した句を、愛媛新聞「青嵐俳壇」に投句。只今結果待ちです。)

 

【「プレバト!!」名句コーナー】

「犯人逮捕」干鱈を毟る母の黙柴田理恵

 先週(2019年3月7日)に放送された「プレバト!!」―特待生昇級スペシャル―にて、見事“2ランク昇格”を果たした、柴田理恵の名句。

 番組中でも言及されていたが、中七の「毟る」という動詞の選択が見事だったと思う。干鱈を黙って“毟る”という人物の動作に、犯人が捕まってなお晴れない母親の無念さが滲む。現在、季語の「描写」に取り組んでいる私も、大いに参考とさせていただいた。

 以前の「あいの風」や「風の盆」といい、今回の「干鱈」といい、柴田は“季語”をよく勉強しており、「プレバト!!」名人達も驚くような高精度の句をしばしば創り出すことがある。特待生3級となった彼女の句に、今後もますます目が離せない。