南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

裏プレバト―夏井いつき先生に言われそうなこと―<第10回>「なぜか、ここで唐突に”季語”が出てくるのですヨ」

 

※このコーナーは、私が「俳句ポスト365」及び「通販生活―よ句もわる句も―」(いずれも夏井いつき先生が選者)に投稿した俳句を紹介します。

私の(安定の)没句と(マグレの)入選句について、自分なりに考えた結果の要因を、夏井先生が“言いそうなフレーズ”に乗せ、面白おかしく書いていきます。

私と同じ俳句初心者の皆様の参考になれば(私と同じ失敗はしないように・笑)と、あえて「恥」を晒していきます(汗)。

 

兼題「雪兎(ゆきうさぎ)」(俳句ポスト)

 

南島の庭にしんしん雪兎(南風の記憶)

 

【句に込めた意味】

 南島の我が家に、雪兎が贈られてきた。雪兎を眺めていると、庭にしんしんと雪が降る音が聴こえた気がした。まさか、雪の降らないはずの南島に、雪が? この雪兎、もしかしたら雪を連れてきてくれるかもしれない。

 

結果:没<才能ナシ35点>

 

【夏井先生に言われそうなこと】

 

※例の風流なBGMをバックに……

 

夏井先生:雪の降らない南の島に、雪兎が雪を連れてくるかもしれない。その発想が悪いわけではないですヨ。しかし、句を読んでみた時に、あなたの言いたいコトは、ほとんど実現できていません(苦笑い)。

 頭から読んでみますよ? ――「南島の庭にしんしん」ここまで読んだ時に、ほとんどの人は、どこかの南の島の、ある家のお庭に、雪が「降っている」と想像します。雪兎が雪を「降らせる“かもしれない”」とは、どこにも書かれていません(怒)! 

 へぇ、南の島に雪が降っているんだ……それはそれで、キレイな景色かもしれないのですが、最後になぜか、唐突に季語「雪兎」が出てくる。「南の島に雪が降った」という驚きの出来事のせいで、「雪兎」の存在が、完全に霞んでしまっています。

 このように、自分の言いたいことが表現できていない。これはもう、文句なく<才能ナシ>というワケです(怒×2)。

 

 

 

ワタクシ(南風の記憶)による推敲句

白く降る空を雪兎呼ばん

 

夏井先生:上五・中七の「白く降る空」というのは、「プレバト!!」の梅沢富美男さんの句(2018年12月6日放送「義士の日のまねきに白く降る夜空」)から採ったのでしょうか(ニヤリ)。この書き方なら、何とかあなたの言いたいことは表現できます。

 ただ……やはり、「雪」と「雪兎」の“言葉の距離”が、近すぎるという問題もあります。もう少し、季語「雪兎」の存在が際立つような「取り合わせ」を工夫しましょう。

 

 

【「プレバト!!」名句コーナー】

湯気ましろましらましろよ雪見の湯梅沢富美男

※夏井先生による添削→湯気ましろましらましろ雪の出湯(でゆ)

 今や名人10段となり、さらに永世名人をも射程圏内に捉えた梅沢富美男の初期の名句。「ましら」が猿の意味だということ、さらに「ましろましらましろ」の調べ、「ゆ」の音の押韻。読んだ人が色々と“勉強”にもなる、知識豊富な梅沢らしい句である。

 意外なのは、梅沢は「プレバト!!」が俳句初挑戦だったということ。それまで、俳句を作った経験はなかったという。ただ、彼は芝居の第一人者。芝居で使われる用語と、俳句のそれとは、かなり共通する部分があるのだろうと伺わせる。

 

※「通販生活ーよ句もわる句もー」「プレバト!!」「俳句ポスト365」へのリンクは、こちらです。

www.cataloghouse.co.jp

 

プレバト!!|MBS公式

 

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