南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

<なかなか“並選”より上に行けない方必見>俳句初心者が、半年で「俳句ポスト365」の”人“選入り常連となった方法教えます!

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0.はじめに

 

 人気バラエティ番組『プレバト!!』に刺激され、私が俳句を詠むようになって早九ヶ月が経つ。

 

 まだまだ熟練者には敵わないが、それでも「俳句ポスト365」では、昨年十二月の兼題「うらうら」を皮切りに、9連続で一句は人選入りを果たすことができるようになった。

 

 今回は、以前の私と同じように、なかなか並選(ぎりぎり入選)から脱することができずにもがいている初心者のため、名句とは言わないまでも、一定レベルの句を詠むための方法をお伝えさせていただきたい。

 

 

1.「尻から俳句」の型は、俳句ポスト365には向かない!?

 辛口先生こと夏井いつき先生の著書では、「尻から俳句」という型が紹介されている。これは、季語の五音を除く十二音のフレーズを考え、それに合った季語を選ぶというもの。

 

 この型を使えば、確かに初心者でも、比較的簡単に句を詠むことができる。

 

例1「パソコンを立ち上げる音」+「梅雨に入る」

→ パソコンを立ち上げる音梅雨に入る

 

例2「読みかけのホラー小説」+「遠雷や」

→ 遠雷や読みかけのホラー小説

 

 ただ、このやり方……実は「俳句ポスト365」には、向かないのである。間違っているのではなく、向かないのだ。なぜか。

 

 俳句ポスト365は、あらかじめ兼題が決まっているからだ。

 

 季語が動かせないとなると、初心者の場合、何とかその季語に合ったフレーズを考え出そうとする。

 

 こうなると、季語以外のフレーズ(これを“措辞”という)と季語が近くなりすぎてしまう。すなわち、「プレバト!!」でよくある“凡人句”の完成である(ええ、私もよくやりました・笑)。

 

 それじゃあ……と、まるで季語から掛け離れたフレーズと組み合わせてしまうのも、季語の世界観をぶち壊しにしてしまうだけだ(これも私、よくやった・泣)。

 

 俳句では、季語とその他の措辞との“距離感”(近すぎず・遠すぎず)が大事だと言われるが……ソンナコト、いきなり初心者に言われても「何それ?」となるだけである。私もそうだった(汗)。

 

 

2.基本型を“少し”アレンジする

 

  かといって、初心者がまったくオリジナルの型で作れと言われたら、それこそどうすれば良いのかわからず、途方に暮れてしまうだろう。

 

 しかし、そう難しいことではない。「尻から俳句」の基本型を、「俳句ポスト365」(というより兼題の決まっている句詠み)に合わせて、ほんの少しアレンジすれば良いだけである。

 

 私の場合は――季語に、季語を描写する言葉をプラスした。

 

 なぜ「描写」の言葉を加えるかといえば、その分だけ、オリジナリティのある句が生まれやすくなるからである。

 

 通常の<「季語」+「季語以外の措辞」>の型の場合、季語以外の措辞を十通り考えたとすると、そのまま十個の俳句が作られることになる。

 

 しかし、季語に「描写」を加えて<「季語」+「描写」+「季語以外の措辞」>の型を使えば、描写で十通り、季語以外の措辞でさらに十通り。

 単純計算で10×10=100、実に100通りもの俳句が生まれることとなる。

 

 たとえば、兼題が「ほうれん草」だとする。

 

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 まずは、ほうれん草を描写する言葉を考える。

 

例:青し、硬し、柔らか、しなやか、鮮やか、

  白みがかる、瑞々し、萎れる、丸い、

  なめらか、艶やか、……etc

 

 たとえば、一番目の「青し」を描写の言葉として用いる。

「ほうれん草青し」これだけで、上五と中七の途中まで出来たことなる。

 

 あとは、季語以外の措辞を考えて取り合わせるのだが……実はここにも、コツがある。

 

 

3.「季語以外の措辞」は、「季語(+描写)」と“対比関係”になるようにする

 

 なぜ“対比関係”とする必要があるのか。それは、俳句の大原則として「季語を主役として描く」というものがある。脇役である「季語以外の措辞」の方が目立ってしまい、主役を食ってしまうのは良くないのだ。

 

 といっても……初心者のうちは、どうすれば季語を邪魔しない「季語以外の措辞」を選択すれば良いのか、その加減が分からない(実は私もよく分からないのだ・苦笑)。

 

 だから、慣れるまでは「対比関係」となるように取り合わせを考えれば、自然と季語を引き立てることができる。

 

 そして、これもコツだが……「季語以外の措辞」は“描写しない”。こちらも描写してしまうと、やはり季語より目立ってしまうから、せいぜい「モノ+場所」くらいに留めておいた方が良い。

 

 では、具体的に見ていこう。

 

 先ほど、前半部分まで出来上がった「ほうれん草」の句。「ほうれん草青し」とまで読めば、ほうれん草の“力強い”“生命力溢れる”姿を、読み手は想像してくれるはず。

 

 そこで、対比表現――今度は逆に、暗いイメージのものや、どこか切ないイメージのものを取り合わせてみる。

 

 私は、かつて原発事故が発生した「もんじゅ」を取り合わせることにした。そうして出来上がったのが、以下の句である。

 

菠薐草青しもんじゅの五キロ圏(兼題「菠薐草」)

 

 他にも、次のような句が考えられる。

 

例1:青々と菠薐草ここも廃村

 

例2:菠薐草しなやかドラム缶の錆(さび)

 

 この“型”を用いるようになってから、句のレベルが安定してきた。以下の句も、同じ型を使って詠んだものである。

 

蟇美し七色の廃液(兼題「蟇(ひきがえる)」)

 

桜鯛清ら水俣の百年(兼題「桜鯛」)

 

幸福の手紙サイネリア増殖(兼題「サイネリア」)

 

サイネリア蠢く片頭痛の視界(兼題「サイネリア」)

 

※上記の句は、いずれも俳句ポスト365にて「人」選入り。

 

 

4.終わりに

 もちろん、この型がすべてではない。この型を用いても、<没>を喰らうことはあるし、上級者はもっと豊富な型を使い分けていることは言うまでもない。

 

 ただ、初心者がなるべく早く“凡人”のレベルを脱するには、良い方法ではないかと思う。是非一度、お試しあれ!

 

※俳句及び「プレバト!!」好きな方に、オススメのリンク。 

 

haikutown.jp

www.mbs.jp