スタンドの記憶

野球小説<「白球の“リアル” 」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。スポーツ(高校野球とサッカーが中心)、俳句(「プレバト!!」「俳句ポスト365」関連)、その他社会問題についても書いています。(はてブよろしくお願いします!)

宮城大弥君(興南高)、そして李主形(リー・ジュンユン)君の“心”を踏みにじらないためにも、日本は“言うべき事”を言わなければならない――2019年・U18野球W杯

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 いくぶん後味の悪い結末となった、今年のU18野球W杯。しかし、そこに一服の清涼剤となるような出来事があった。

 

 言うまでもない。あの韓国戦――死球を与えたマウンド上の宮城大弥君(興南高)が一礼し、それに対して相手打者の李主形(リー・ジュンユン)君が返礼したシーンである。

 

 ここは宮城君、そして李君の両選手に、最大級の賛辞を贈りたい。

 

 宮城君にしてみれば、なにげない行動だったかもしれない。それでも、あれがとっさに出来るということ自体が、素晴らしいことだと思う。彼の心、そして彼の所属する興南高野球部の指導方針の高潔さが、そこに垣間見えた。

 

 しかし……水を差すつもりはないのだが、言わせていただきたい。

 

 繰り返すが、宮城君と李君の振る舞いは、立派である。

ただ、返す刀で、ネットメディアを中心に「それに引き換え、両国の政治家は何をやっているんだ」という言説が多く見られた。

 

 私は、これに異を唱える。なぜなら、両国の選手同士が友好を深めることと、国と国との関係における“良好な関係を築く”こととは、まったくの別物だからだ。

 

 残念ながら、少なくとも“今の韓国”に対して、日本側が「仲良くしよう」と働きかけることは、外交上ベターな方法とは言えない。

 

 なぜなら、韓国は日本との平和的な話し合い(これを通称“外交交渉”という)の末に結んだ条約を、一方的に破棄した。これは明らかに、国際秩序を乱す行為である。こういう相手に「歩み寄ろう」とするのは、相手の“暴挙”を認めることになる。

 

 真に国際平和を望むのであれば、韓国に対し「あなた方のやっていることはオカシイ」と、はっきり指摘しなければならない。

 

 もう一つ。他国と良好な関係を築くためには、相手をよく「理解すること」が大事だと言われる。

 

 であるならば、韓国の“良くない面”にも、きちんと目を向けるべきではないだろうか。

 

 韓国の日本との「条約破棄」は、今回が初めてではない。過去にも同様のことを、彼らは繰り返してきた(だから安倍政権の昨年の“慰安婦合意”は失策だったと思う)。外交的に「不誠実な国」であることを理解した上で付き合うしか、ないではないか。

 

 断っておくが、私はけっして“韓国憎し”で言っているのではない。

 件のGSOMIAを破棄し、日本のみならずアメリカとの関係も悪化し、さらには北朝鮮を増長させ、最も不利益を被るのは――他ならぬ韓国である。

mainichi.jp

 

 思うのだが、韓国国内にだって、本心では日本と友好的な関係を築きたいと思う(あるいは「思っていた」)若者は、現在に至るまで多数存在したはずである。

 

 しかしその思いも、国家の方針自体が“反日”で、日本に対し不誠実な対応を取り続けるのなら、やがて変質していかざるを得ないだろう。

 

 この日本とて、最近の言論状況はとても褒められたものではないのだが、こと国際理解においては、まだこちらの方が相対的にマトモである。

 

 だから今は、我が国の方が言い続けなければならない――「せめて国同士の約束は守ってくれ」「過剰な“反日教育”はやめろ」と。まして、不誠実な相手に迎合するような真似はもっての外だ。

 

 宮城君、そして李君。……日韓両国に住む、数多の若者達の“心”を踏みにじらないためにも、我々は言うべき事を言わなければならないのである。

 

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