南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

<2020年・沖縄高校野球>沖尚、本部……昨秋の沖縄勢は、ちょっとツキがなさすぎた!

 

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  先日(令和2年1月24日)、選抜高校野球出場校の発表が行われた。

 

 残念ながら、21世紀枠候補に残っていた本部高の選出はならず。これで沖縄勢としては、5年連続の選抜出場ナシである。

 

 それにしても、昨秋はとことんツキがなかった。普通は“運も実力の内”“タラレバは禁物”と言うのだが、今回に限っては「なんでよりによって、このタイミングで!」と言いたくなるifが、重なりすぎた。

 

 もし、沖縄尚学と本部が、別ブロックだったら。

 

 もし、沖尚のエース永山蒼が、絶好調だったら。

 

 もし、沖尚が九州準々決勝で、同大会優勝校の明豊と当たらなければ。

 

 もし、興南の1年生左腕・山城京平の覚醒が、あと一ヶ月早かったら。

 

 もし、美里工業が夏大の時のレベルを保っていれば。

 

 上記のどれか一つでも掠っていれば、久々の県勢の選抜出場はあり得た。十分に成し遂げるだけのポテンシャルはあった。まぁ……「勝てない時」というのは、得てしてこんなものだ。ツキにまで見放される。

 

 ただ、モノは考えようだ。裏を返せば、「ちょっとしたキッカケさえあれば」覚醒しそうなチームが、いくつも控えているということ。

 

 その筆頭は、やはり沖縄尚学だろう。昨夏、習志野と激闘を繰り広げたメンバーが多く残る。また、永山と大湾朝日の二枚看板は、他校にとって大きな脅威だ。

 

 対抗馬は……迷うところだが、前述の山城が台頭した興南だろうか。注目は、彼を「いつから」主戦として起用するのか、ということ。1年生大会での躍動を見る限り、春季大会からでも早くないとは思うが、上級生も秋のリベンジを果たしたいだろう。

 

 ただ、この山城の実力は、もう疑いようがない。現時点で、すでに県内で3指には入る投手である。夏には復活した沖尚の永山との投げ合いを見たいと思うのは、私だけではないはずだ。

 

 この私学二強に割って入りそう……というより、そうしてもらわなきゃ困るのが、沖縄水産美里工業である。

 

 この二校は、戦力的には沖尚や興南とも、十分伍していけるだけの実力はある。ただ以前も書いたように、攻守におけるツメの甘さを克服できるかどうかがポイントだ。

 

 さて……惜しくも21世紀枠選出とならなかった本部だが、Twitter上の野球部公式アカウントによると、変わりなく元気に活動しているようで、ひとまず安堵した。

 

 今のような取り組みを続けていれば、いずれまたチャンスは来る。幸か不幸か、現在の沖縄高校野球は、さほど突出したチームがいない。戦い方次第では、再び上位に食い込むことは十分可能だ。彼らのような普通県立高の奮闘が、全体の底上げを促す。どうかこれからも頑張ってほしい。

 

(本部高野球部の公式アカウント)

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