南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

音楽の授業で習った、辛い時に聴くと癒される曲5選 ~小学校編~

 

<はじめに>

 コロナ禍という厳しい世の中にあり、何かと殺伐としてしまう現況である。私自身も、この一年は心が折れそうな出来事が幾つかあった。そんな時、子供の頃に音楽の授業で習うような懐かしい曲に、心癒されることがある。

 本エントリーでは、音楽の授業で習うような曲の中で、大人になってから聴くと癒される曲を小・中学校別に5曲ずつ選び、紹介することとしたい。

 まず今回は、【小学校編】である。

 

 

◎赤い屋根の家

 優しいピアノの伴奏から、もう泣けてきてしまう。

 この曲は、歌詞の内容が、誰でも子供の頃に経験するような“具体的な出来事”によって描写されているため、聴くと一気にその世界観へと引き込まれてしまう。「庭に植えた柿の種」「クレヨンのらくがき」――誰しもが子供の頃にやった覚えがあることだろう。

 さらにこの曲は、歌詞が一番から二番へと時間経過があり、思い出の赤い屋根の家が見えなくなってしまったという寂しさが描写されている。しかしそればかりでなく、歌詞は「いつか大きくなって」と、未来をも見据えていく。

過去―現在―未来を一つの線で結んでいる。だからこそ、大人になった今聴いてみても、心に染み入るものがあるのだろう。

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◎春の小川

 戦前より長らく歌われている曲で、どの教科書会社の音楽の教科書にも載っている“共通教材”に指定されている。

 この曲は、ピアノの伴奏と優しいメロディが、春が来た喜びの中にも、ちょっとした切なさを含んでいるように思える。春は喜びだけでなく、別れの季節でもあったり、人によっては新たな環境へ飛び込んでいく試練の季節でもあったりするからだ。

 またこの曲は、歌詞に“擬人化”が多用されている点も特徴である。「咲けよ咲けよと」「遊べ遊べと」“ささやきながら”――だからだろうか。この曲を聴いた時、自分自身も歌詞で描かれている景色の中にいて、その美しい光景を眺めている気分になる。

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◎さんぽ

 スタジオジブリの映画『となりのトトロ』の主題歌として有名である。

 井上あずみ氏の歌声も良いが、個人的には、子供達の合唱バージョンの方が好きだ。自然の中で元気よく遊び回る子供らの姿から、かつて自分も近所の原っぱや林の中で、セミやバットを探して日なが一日過ごしていたのを思い出す。

 この曲、三番目の歌詞の部分が転調することに、私は最近になって気が付いた(苦笑)。だからだろうか。ただただ元気のいい歌というだけでなく、まるで一瞬のうちに過ぎ去っていくような子供時代を惜しむような、どこか切ない雰囲気が滲み出てくる。またその切なさは、子供達を見守る親ら大人達の優しい眼差しをも映し出すようである。

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グリーングリーン

 テンポのよい元気なメロディであるが、それとは対照的に、歌詞の内容は最初から「泣くんじゃない」「辛い、悲しい」といった言葉が使われ、どこか切なく、もっと言えば“不穏な雰囲気”を漂わせている。

 そして、問題の「五番の歌詞」である。小学生の頃、私はその歌詞の存在を知らなかった(たぶんカットされたバージョンを聴かされていたと思う)ので、後に知った時はかなり衝撃を受けた。パパは二度と帰ってこない――おそらく戦争へ行くのだろう。戦後生まれの私には到底想像できないが、戦時中にはよくある光景だったに違いない。

 しかし、生きていく上で「辛く悲しいこと」があることを知った歌詞中の少年は、健気にもそれを受け止めようとしている。そんな彼を、丘の緑が、太陽が、青空が虹が、優しく包み込む。

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翼をください

 元々はフォークソングだが、今ではすっかり学校の音楽の授業で習うというイメージが定着している。

 実は、音楽の教科書に載っているこの曲は、原曲にはなかったフレーズが追加されているのを、読者の皆さんはご存知だろうか。

 それは二番の歌詞――「いま 富とか名誉ならば いらないけど」である。

 我が国に限らず、世界中で富と名誉を巡り、醜い争いが繰り広げられている。せめて未来を担う子供達には、それを乗り越えて欲しいという願いが込められたのだろうか(ちなみに筆者は、名誉はいらないが富はいくらでも欲しい……嗚呼、筆者も立派な“汚れたオトナ”である)。

 それはともかく、『翼をください』は今の環境で苦境に立たされている人ほど、心に沁みるのではないだろうか。私も辛い時、この曲の歌詞を口ずさむことがよくある。

 今は苦しいかもしれないけど、負けるな――そんなメッセージを感じる曲である。

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