南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

<雑記帳>昨日(令和4年1月6日)の夏井いつき先生の話は、俳句に大事なポイントが詰まっています!! しかし……(汗)

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<はじめに>

 昨日(令和4年1月6日)の『プレバト!!』にて、夏井いつき組長が次のようなことを放送内で語られていた。

「俳句というものは、思いを直接書くものではない。思いではなく“映像”を描き、その奥に自分の思いを託すものである。」

 私のように、ある程度俳句を齧っている方であれば、きっと深く首肯された方が多かったのではないかと想像する。
 しかしこの後、以下のように思われた方も少なくなかったのではないだろうか。

―― 分かっちゃいるんだけど、難しいんだよなァ……。

 

1.俳句の「季語を主役に立てなければならない」という制約

 なぜ分かっていても難しいのか。それは何より、俳句には「季語を主役に立てなければならない」という“制約”があるからである。

 例えば、朝「父親と大ゲンカしたこと」を題材に句を詠むとする。「父と大喧嘩」で9音なので、残り8音の中に季語を入れて、句を詠んでみようか。

 

 では季語を探そうと、部屋の中に何があるか見渡してみよう。どんなものが目に付くだろうか。おそらく……炬燵(こたつ)、布団、コート、手袋、おでん……。

 

 これらの中から、好きなものを一つ選べばよいか言うと、そういうわけでもない。繰り返しになるが、俳句とは「季語を主役に立てるもの」である。

 となると「父と大喧嘩」というエピソードは、結構強い(笑)。この強いエピソードと取り合わせても、印象が薄くならないものを選ばなければならないのだ。さらに印象だけでなく、取り合わせるものが“それ”でなければならない理由も必要だ。

 

 例えば「布団」を選んでみるとしよう。類想句が山のようにありそうだが……

例)酒匂う布団や父と大喧嘩(季語「布団」)

 

 前の日に酒をしこたま飲んで帰ってきて、布団にまで酒の匂いが残っている。それが父親の逆鱗に触れ、大喧嘩になってしまったという話だ。

 

 我ながら……“悪くない句”だと思う。“悪くない”というのは、「あまり面白みのない普通の句」という意味である。

 なぜそこまで言えるかというと、「季語が動いてしまう」からである。酒の匂いが残るのは、布団に限らず、コートでもマフラーでも何でも良い。

 まあ初心者レベルであれば、これでも上出来ではある。しかしこれが「プレバト!!」なら、せいぜい55~60の“凡人句”だろう。

 

2.結局「季語の選び方」が大事!!

 というわけで、夏井組長の「俳句とは思いを映像に託す」というお話は、とても大事なことをおっしゃって下さったのだが、結局のところ“季語の選び方”が分かるようにならなければ、なかなか“才能アリ句”を詠むことは難しい。

 

 ここまでエラそうに書いてきたが、実は私もよく分かっていない(苦笑)。

 

 私の場合は、「強い季語」と「弱い季語」に分けている。ちなみに「強い季語」とは、“どんな措辞と取り合わせても存在感が薄まらない季語”である。今の季節であれば、そのものズバリ「冬」だったり、「冬晴れ」や「三日」といった、要するに“時候の季語”や“天文の季語”が「強い季語」である。初心者のうちは、それらの中から選んだ方が良い。

 

 ただやはり、これだけの理解では明らかに不十分であろう。季語のジャンルは、他にも「地理」「人事」「行事」「忌日」等、多岐に渡る。一番良いのは“吟行”といって、実際に外へ出かけて行き、それぞれの季語を実際に感じてみることだ。

 

<終わりに>

 が……残念ながら、このコロナ禍で“吟行”へ出かけることは難しいし、それでなくても一般の人々は難しい。

 そこで夏井いつき組長。いつか「プレバト!!」で、“季語の選び方”の特集を組んで下さらないでしょうか(苦笑)。Youtubeチャンネルの方も、私は視聴しているのですが、どうも私にはまだ難しくて(泣)。

(少しは自分で調べなさいと、叱られるだろうなァ……)