ここ数日、まるで「吐き出す」ように小説を書いていた。
休職して早半年。まだ体調は万全じゃないが、人生の思わぬ所で長い“夏休み”をもらった私は、せめて好きなことは好きなだけしてやろうと思った。
だが、その「好きなことを好きなだけ」できるようになるまで、だいぶ時間がかかった。つい一月前までは、目眩や過呼吸で一日中ベッドから起き上がれなかった。その前は、体は元気なのだが頭が働かず、考えるということがほとんどできなくなっていた。
好きなこと……私にとっては「文章や俳句を書く」ことができるほど回復してきたのは、ほんとうに最近なのだ。また腰痛と肥満というオマケが付いてきているが(苦笑)。
ところが今日になって、なかなか思うように文章が進まない。どうも疲れているようだ。そう……いま思い出した。職場で「もう限界だ」と思ったのは、急に言葉がまったく出てこなくなったからだった。
どうやら、頭にも”体力の限界がある”らしい。
病気になる前の自分は、常に考え続けていた。良いことよりも、悪いことを考えていた。悪いことが起こらないように。そして少しでも悪いことが起こったら、それがこれ以上広がらないように。
そうして……私は、心身を壊した。
壊れるまで“がんばった(この「がんばった」と言い方はあまり使いたくない)”自分を、少しは褒めてあげるべきなのだろうか。それとも、壊れていく自分に気づかなかった愚かな自分を戒めるべきなのだろうか。たぶん、どっちも必要なのだろうが……先にやるべきなのは、どっちなのだろう。