明けましておめでとうございます(ペコリ)。
新年一発目のエントリーは、自称・スーパールーキー「南風の記憶」に、「プレバト!!」【冬麗戦】の分析(?)について、(性懲りもなく)好き放題に語ってもらうこととしたい。
やぁやぁ、ごきげんよう。
皆の衆、良い正月を迎えられただろうか。ワタクシは、親戚巡りの傍ら、今年も(自称)スーパールーキーとして活躍(?)すべく、暇を見付けては俳句作りに励んでおった。
年明け早々、いよいよ磨きをかけてきたワタクシの俳句の才能を、諸君らは目撃することになるであろう。(……今年も<没>句の山を築き、ブログのネタばかりが増えていくことを)楽しみにしておいて欲しい。
さて。1月3日にTBS系列局にて放送された「プレバト!!」【冬麗戦】、諸君らもご覧になったかと思う。
俳句の才能を競う、芸能人達の熱きバトル。そして我らが“なっちゃん”こと夏井いつき先生の、新年早々冴え渡る「劇的添削」の数々。非公式ながら「プレバト!!」の応援サイトを名乗っている(?)当ブログとして、触れないわけにはいかない。
しかし……ただ感想を述べるだけでは、あまり当ブログの特色が出ない。そこで、今回の【冬麗戦】の結果を踏まえ、気になった幾つかの事象と、今年の昇格・昇段の流れを大胆予想することとしたい。
ポイントとしたいのは、次の5項目である。
②覇者・東国原英夫の底知れぬポテンシャル ③安定して昇格・昇段していきそうな芸能人俳人 ④今後がやや心配な芸能人俳人 ⑤今年大ブレイクしそうな芸能人俳人 ※③~⑤については、<後編>にて。 |
「万華鏡めける結露や初明かり」(梅沢富美男:第5位)
→<添削後>「万華鏡めく結露の初明かり」
今回の<冬麗戦>最大のトピックスは、ここまで二季連続で優勝を果たしていた絶対王者・梅沢富美男の敗北である。何とトップ3にさえ入れず<5位>に沈むという、彼にとっては屈辱的な結果となった。
梅沢の敗因とは何だったのか。ワタクシが思うに――それは「比喩」を用いたことではないだろうか。
俳句をある程度かじった方なら、「比喩」を用いることの難しさはご理解いただけることと思う。上手くいけば印象深い句となる可能性はあるが、失敗すれば“陳腐”な表現、もしくは“ありがち”なモノとなってしまう。
梅沢は、後者のパターンに嵌った。他の出演者が指摘していた通り、「結露」が“万華鏡”みたいだというのは、彼にしては発想が平凡であり、どこかで見たような句が出来上がってしまった。
ワタクシの印象では、梅沢は「描写の巧みさ」が持ち味である(「比喩」はむしろ、ライバル・東国原が得意としている)。「比喩」を使わず、いつものように「描写」の句を作っていれば、今回も優勝の可能性は十分あったと思う。
ただ、ワタクシとしてはこれを、名人の“チャレンジ精神”の発露だと受け取りたい。
この一発勝負のタイトル戦で、難しい技に挑んだ――あえて「挑んだ」のなら、これは相当な勇気である。自分の得意型に固執しないチャレンジ精神。この姿勢には、拍手を贈って良いのではないだろうか。
②覇者・東国原英夫の底知れぬポテンシャル
「凍蠅よ生産性の我にあるや」(東国原英夫:第1位)
→添削ナシ!
まさに“恐るべき”としか、言いようがない。
「生産性」という時事用語、およそ詩になりにくい言葉を用いた「決断」が、なかなかできることではないし、さらにそれをキチンと詩にしてしまう“力技”に、ただただ唸らされるばかりである。
東国原は、直近のタイトル戦で続けて最下位に沈んでいたが、それは「やろうとしたコトの壮大さに技術が追い付かなかった」という要因が大きい。
いや、元々の技術が低かったというのではなく、それだけハイレベルな発想だったということ。彼の芸能人俳人トップクラスの技術を以てしても処理できないほど、発想の次元が高い所にあったのだ。
技術が追い付きてきたら……そりゃあ、スゴイ句が出来るに決まっている!
現状の「プレバト!!」では、東国原と(今回はコケたが)梅沢の二人が双璧だと思う。この二人が、当分は昇格・昇段争いをリードしていくことは間違いないだろう。
――今回はここまで。残りの③~⑤は、<後編>にて。
※<後編>は、以下のリンクより。