南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

言説を疑う——「世界に通用するサッカー」って、本当にあるのか?

サッカー日本代表を巡る言説において、よく「世界に通用するサッカー」というフレーズが使われる。この事項について、今回は問題提起したい。 果たして「世界に通用するサッカー」というものが、本当にあるのだろうかと。 W杯本大会へ初出場を果たした頃か…

楽観的な予想——サッカー日本代表、W杯最終予選ラストの2連戦へ……

過去のエントリーにおいて、私は再三、ハリルホジッチ監督とサッカー日本代表の現体制について批判してきた。 それでも、このアジア最終予選を突破できるかどうかという点に関しては、かなり楽観視している。終わってみれば2位以内で、“普通に”W杯本大会出…

辛うじて——セレッソ大阪0-1鹿島アントラーズ<戦評>

まさに一瞬の隙を突いた。 スコアレス・ドローに終わりそうな気配だった、ゲーム最終盤の88分。伊東幸敏からの縦パスに抜け出した金崎夢生が、そのまま右サイドを持ち上がり、倒れ込みながらクロスボールを送る。ゴール中央へ走り込んだ鈴木優磨の動きに、…

“誰を選ぶか”よりも重要なこと——サッカー日本代表・メンバー発表について

誰を招集するか・しないかということは、さほど重要だと思わない。問題は、ワールドカップ出場が懸かるオーストラリア、サウジアラビアとの二連戦を如何に戦い、勝利を手にするのか。そのプランニングがしっかりできているかということである。 個人的には、…

無敗が途切れた次戦・ 試された“修正力”——鹿島アントラーズ2-0清水エスパルス【雑感】

個人的には「無敗が途切れた次戦」ということで、この試合を注目していた。 連勝が止まった途端、調子を崩しずるずると順位を下げていくケースは少なくない。鹿島アントラーズもそうなってしまうのか、それともここで踏み留まれるのか。ある意味、今後を占う…

「大阪桐蔭勝利」のシナリオを書き換えた、“決死の盗塁”——仙台育英2-1大阪桐蔭<戦評>

その刹那、あっ……と声を上げていた。 10。九回裏、ツーアウト・ランナーなし。ほぼ勝敗は決しかけていた。二死から仙台育英の3番・杉山拓海がセンター前ヒットで出塁しても、大勢に影響はないように思われた。 あぁ、シングルか。長打は許さないんだよな…

完敗——川崎フロンターレ3-1鹿島アントラーズ<戦評>

1-3。文字通り、完敗だ。両チームのパフォーマンスの差が、そのままスコアに表れた結果だろう。 鹿島の選手達の動きが、若干重いように感じられた。例えば競り合いの時、今までなら相手より一歩先に体を入れられていたものが、僅かながら遅れてしまう。そ…

『ハイサイおじさん』に込められた沖縄魂と、野球の神様が用意してくれた“特別な舞台”

あまり触れたくない話題だったのだが、地元ではもう無視できないほど耳にするようになってしまっている。そこで、私も沖縄高校野球ファンの一人として、率直に考えを述べることとしたい。 沖縄代表校応援の定番曲・『ハイサイおじさん』のことである。 あえ…

興南ナインよ、“チャレンジャー精神”を思い出せ! ——屈辱の大逆転負けから再起するために

思わぬ形で6点リードを得てしまったことが、実は大きな誤算だったとは思う。 初回、智弁和歌山の13番の打席を見て、「十分抑えられる」と感じた。確かに振りは鋭かったが、どちらかと言うと長打狙いのスイングで、コーナーを突いたり変化球を混ぜたりして…

“あと一本”で涙を呑んだ早稲田佐賀ナインに、忘れないで欲しいこと

大会3日目、第四試合。初出場の早稲田佐賀(佐賀)が、聖心ウルスラ(宮崎)に25と敗れた。 前半はほぼ一方的な展開で、四回に一挙4点を失った時は、大差での負けもあり得ると思えたが、そこからよく持ちこたえたと思う。七回裏に集中打で2点を返し、も…

特別企画(1)——智弁和歌山・甲子園名勝負 5選

一回戦で興南と対戦する智弁和歌山は、言わずと知れた全国屈指の強豪校だ。 我が沖縄県勢も、過去4回の対戦で1勝3敗と負け越している。近年、県勢が少しずつ力を付け全国上位を伺おうとした時、いつも立ちふさがってきた難敵という印象も強い。 過去の甲…

あのミスよりも、気になったこと  浦和レッズ大宮アルディージャ戦より

確かに、やってはいけないミスである。宇賀神友弥にしても、遠藤航にしても、相当責められても仕方がない。あの1プレーが、失点に直結してしまったのだから。 しかし、今季の浦和レッズは、見ていて思わず「何でだよっ」と言いたくなるような、単純なミス絡…

いきなり“大物”との対戦——興南、初戦の相手は強豪・智弁和歌山

いきなり“大物”との対戦である。 ただプラスに捉えると、この試合に勝てば興南は化けられるはずだ。元々、現チームは春季県大会の準決勝と三位決定戦、そして九州大会で敗れて以降、成長を遂げて甲子園へ辿り着いた。まだまだ伸びシロはあると見える。 この…

ペトロビッチの捉え違い——「負けたが内容は悪くなかった試合」ってあるのか!?

—— 今日は残念ながら敗れたが、決して悪いゲームではなかった。ウチは負けるといつも批判されるが、今日はそんなゲームではなかった。浦和はいつも結果を厳しく見られるチームなので。今日は両チームとも素晴らしいゲームをした。スペクタクルだった。満員の…

“強者”の空気が漂い始めた鹿島アントラーズ +追記

前半は、相手がよく守れていたと思う。 残留圏ぎりぎりを争っているヴァンフォーレ甲府は、まず失点しないことに重きを置き、守備に人数を割いていた。このような戦法を“引きこもり”“消極的”と批判する向きもあろうが、正しい選択だと思う。戦力差を考えれば…