2017-01-01から1年間の記事一覧
人気ブログランキングへ 試合後、ハリルホジッチ監督は「韓国の方が格上だったと思う」と述べた。まったくその通りだと、私も思う。 ただしそれは、選手の個人能力ではない。戦術やモチベーションも含めたチーム力が、確かに日本と韓国の間には大きな差があ…
一夜明けても、まだ腹の虫が収まらない。 大げさでなく——2017年12月2日は、鹿島アントラーズ史上に残る“屈辱の日”として、チーム関係者及びサポーター・ファンの心に刻まれることとなるだろう。 話はやや横道に逸れるが、鹿島は審判の判定について、…
前半の何分だったか、もう思い出せないが……横パスのタイミングが合わず、ボールがあっさりとタッチラインを割る。それは奇しくも、川崎フロンターレ先制の報を受けた直後だった。 さほど難しいとは思えない、短い距離のパス交換だ。前線へ楔を入れる、あるい…
33試合を終えて、23勝8敗2分の勝ち点71。まだ何も手にしていないのだが、今のうちにこれだけは言っておきたい。 鹿島アントラーズは、昨シーズンよりも強くなった。 昨シーズン終了後、鹿島の鈴木満強化部長はこのように述べていた——「(来年は)力…
九月半ば過ぎ——鹿島アントラーズは、大岩剛新監督の下で快進撃を続けていた。 とりわけアルビレックス新潟戦(4-2)とガンバ大阪戦(2-1)の逆転勝ちは鮮烈で、一部メディアには『鹿島が“伝統の勝負強さ”発揮』というふうに書き立てていた。そのガンバ…
——後半は勇気づけられた。後半だけを見れば我々が勝っていた。そう考えなければいけない。 このハリルホジッチ監督のコメントが、完敗に打ちひしがれているであろう選手達の、メンタル面を考慮してのものであることを祈る。もし本気で思っているのだとしたら…
前半こそ押し気味だったが、後半に入ると中盤にスペースが生じ、ややオープンな展開へと変わる。中盤でボールを失うと、ラファエル・シウバらに自陣近くまで運ばれ、縦への突破を許し何度かあわやというシーンも作られてしまう。一方、攻撃ではなかなか前線…
コーナーキックのこぼれ球が、交代で投入されたばかりだった兵藤慎剛の前で弾む。ダイレクトで蹴り返すと、ボールはゴールポストに当たり、そのままネットを揺らす。 相手のコンサドーレ札幌からすれば、ラッキーパンチが当たったような感覚だろうか。鹿島に…
天皇杯のヴィッセル神戸戦も含むここ数試合の“停滞”は、個人的にはさほど驚くことではなかった。連勝中だったアルビレックス新潟戦やガンバ大阪戦の辺りから、チームとしての調子は明らかに下降気味であるように感じていたからだ。 好調時と比べて、何が違っ…
もし鹿島アントラーズが優勝を逃したとすれば、そのターニングポイントとなる節と言われることになるだろう。 順位が確定するまで、途中の勝ち点差は関係ない。頼むから「独走態勢」などと言わないで欲しい——鳥栖戦で敗れた後のエントリーで、私はこのように…
久々に“らしい”勝ち方ができた。得意の速攻から、前後半の終盤にそれぞれ1点ずつを奪い、2-0。 試合開始直後こそ鹿島アントラーズが押し気味だったが、そこから劣勢に回る時間帯が続き、なかなかチャンスに結び付けることができない。逆に相手の速攻と素…
九回表二死まで、沖縄尚学は僅か3安打。それでも2-1とリードを奪っていたのは、決して偶然ではない。 良い当たりが野手の正面を突いたり好守に阻まれたりして、なかなかヒットにこそ結び付かなかったが、いつ捉え出してもおかしくないように見えた。何と…
頼むから、“独走態勢”などというフレーズを使わないで欲しい……と、メディア等の報道を見て思っていた。 勝ち点差8など、まだまだ安心できる数字ではない。現に07年、鹿島アントラーズは浦和レッズと最大勝ち点10の差をひっくり返して優勝を果たしている…
前後半通じて、シュート数は実に30本を数える。後半に入ってからは、ほぼ一方的に相手を押し込んだが、あまり点が入る気はしなかった。正直、引き分けだろうなと。 もちろんガンバ大阪の井手口陽介や三浦弦太の守備対応が素晴らしく、最後まで体を寄せなか…
もちろん褒められた内容ではない。 選手達に慢心があった、とも思わない。ただ、相手は最下位。しかも、厳しいと言われていた八月を終え、ようやく暑さも和らぎ始めた。また、昌子源と植田直通は、重圧の掛かる代表戦の後で心身ともに見えない疲労が蓄積して…
どうしても本田圭佑を使いたければ、右サイドではなくトップ下、もしくは1トップの位置だったと思う。 サイドで本田が張ることで、スペースに蓋をしてしまった。それが日本の持ち味であるスピードある攻撃を停滞させる原因となった。本田は前半で退いたが、…
ご周知の通り、W杯アジア最終予選にて、日本はオーストラリアに20で完勝。6大会連続の本大会出場を決めた。 試合内容についての分析は、既に多くの方がなされているから、改めてここで触れることもないと思う。それよりも興味深かったのは、日本が従来の…
サッカー日本代表を巡る言説において、よく「世界に通用するサッカー」というフレーズが使われる。この事項について、今回は問題提起したい。 果たして「世界に通用するサッカー」というものが、本当にあるのだろうかと。 W杯本大会へ初出場を果たした頃か…
過去のエントリーにおいて、私は再三、ハリルホジッチ監督とサッカー日本代表の現体制について批判してきた。 それでも、このアジア最終予選を突破できるかどうかという点に関しては、かなり楽観視している。終わってみれば2位以内で、“普通に”W杯本大会出…
まさに一瞬の隙を突いた。 スコアレス・ドローに終わりそうな気配だった、ゲーム最終盤の88分。伊東幸敏からの縦パスに抜け出した金崎夢生が、そのまま右サイドを持ち上がり、倒れ込みながらクロスボールを送る。ゴール中央へ走り込んだ鈴木優磨の動きに、…
誰を招集するか・しないかということは、さほど重要だと思わない。問題は、ワールドカップ出場が懸かるオーストラリア、サウジアラビアとの二連戦を如何に戦い、勝利を手にするのか。そのプランニングがしっかりできているかということである。 個人的には、…
個人的には「無敗が途切れた次戦」ということで、この試合を注目していた。 連勝が止まった途端、調子を崩しずるずると順位を下げていくケースは少なくない。鹿島アントラーズもそうなってしまうのか、それともここで踏み留まれるのか。ある意味、今後を占う…
その刹那、あっ……と声を上げていた。 10。九回裏、ツーアウト・ランナーなし。ほぼ勝敗は決しかけていた。二死から仙台育英の3番・杉山拓海がセンター前ヒットで出塁しても、大勢に影響はないように思われた。 あぁ、シングルか。長打は許さないんだよな…
1-3。文字通り、完敗だ。両チームのパフォーマンスの差が、そのままスコアに表れた結果だろう。 鹿島の選手達の動きが、若干重いように感じられた。例えば競り合いの時、今までなら相手より一歩先に体を入れられていたものが、僅かながら遅れてしまう。そ…
あまり触れたくない話題だったのだが、地元ではもう無視できないほど耳にするようになってしまっている。そこで、私も沖縄高校野球ファンの一人として、率直に考えを述べることとしたい。 沖縄代表校応援の定番曲・『ハイサイおじさん』のことである。 あえ…
思わぬ形で6点リードを得てしまったことが、実は大きな誤算だったとは思う。 初回、智弁和歌山の13番の打席を見て、「十分抑えられる」と感じた。確かに振りは鋭かったが、どちらかと言うと長打狙いのスイングで、コーナーを突いたり変化球を混ぜたりして…
大会3日目、第四試合。初出場の早稲田佐賀(佐賀)が、聖心ウルスラ(宮崎)に25と敗れた。 前半はほぼ一方的な展開で、四回に一挙4点を失った時は、大差での負けもあり得ると思えたが、そこからよく持ちこたえたと思う。七回裏に集中打で2点を返し、も…
一回戦で興南と対戦する智弁和歌山は、言わずと知れた全国屈指の強豪校だ。 我が沖縄県勢も、過去4回の対戦で1勝3敗と負け越している。近年、県勢が少しずつ力を付け全国上位を伺おうとした時、いつも立ちふさがってきた難敵という印象も強い。 過去の甲…
確かに、やってはいけないミスである。宇賀神友弥にしても、遠藤航にしても、相当責められても仕方がない。あの1プレーが、失点に直結してしまったのだから。 しかし、今季の浦和レッズは、見ていて思わず「何でだよっ」と言いたくなるような、単純なミス絡…
いきなり“大物”との対戦である。 ただプラスに捉えると、この試合に勝てば興南は化けられるはずだ。元々、現チームは春季県大会の準決勝と三位決定戦、そして九州大会で敗れて以降、成長を遂げて甲子園へ辿り着いた。まだまだ伸びシロはあると見える。 この…