南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

ちばあきお『キャプテン』『プレイボール』小ネタ集⑪ -<「墨高お化け屋敷」「DJ丸井<スペシャル対談・丸井-谷口>」ほか>-

 

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1.墨高野球部お化け屋敷

 

(とある夏の日。野球部部室にて)

 

谷口:みんな。夏の大会が終わったばかりで、集まってもらってスマン。じつは今度の学園祭で、野球部として出し物をすることになった。

 

丸井:だ、出し物って……なにを?

 

イガラシ:中学の時のように、また「ロミオとジュリエット」は勘弁ですよ。

 

丸井:なんで? あれ、大ウケだったじゃないか。

 

イガラシ:だから嫌なんスよ。

 

谷口:アハハ、心配するなイガラシ。田所さんに聞いてみたら、野球部は毎回「お化け屋敷」をするのが恒例らしい。

 

部員一堂:お、お化け屋敷ですって!?

 

イガラシ:まーた、メンドウそうな……(ブツブツ)

 

丸井:はりゃっ。これはこれで、面白そうですね!

 

谷口:ありがとう。じゃあさっそく、役割を決めるか。

 

(約一時間後……)

 

谷口:よーし。では、それぞれの役を確認するぞ。

 

<配役一覧>

 

谷口 → 河童(かっぱ)

 

丸井 → 子泣きじじい

 

イガラシ → 座敷わらし

 

横井 → 一反木綿(いったんもめん)

 

戸室 → 一つ目小僧

 

鈴木 → 山姥(やまんば)

 

倉橋 → 天狗(てんぐ)

 

井口 → フランケンシュタイン

 

谷口:うむ。こうして見ると、みんなそれぞれハマり役だな。

 

戸室:そうか? 俺の「一つ目小僧」なんて、誰がやっても一緒なような。

 

倉橋:いいじゃねーか。ぎゃくに言えば、どの役もできるってことなんだし。そんなやつ、なかなかいねーぞ。

 

戸室:ううむ……モノは言いようってやつだが、丸め込まれてるだけの気もするぜ。

 

横井:ぜいたく言うなって。俺なんて、中途半端に背が高いからって、一反木綿(いったんもめん)だぜ。あの動き、できるかな……(全身をくねくねさせる)

 

一堂:……(や、やる気満々じゃないか!!)

 

イガラシ:あんのー……ぼくの座敷わらし役、なんか悪意感じるんスけど。

 

井口:なに言ってる。これほど、ハマり役はないじゃねーか。ウヒヒヒヒ……ぐほっ(思いきり脇腹を小突かれる)。

 

横井:うらやましいのは倉橋だぜ。天狗って、なんだかカッコイイじゃねーか。

 

倉橋:俺だって、好きでやってるワケじゃねーよ。天狗のお面、大きすぎてサイズが合うのが、俺しかいないってんだから(そう言ってお面をかぶる)

 

一堂:……(に、似合いすぎ! さすがキャッチャー、面を被り慣れてる!!)

 

鈴木:み、みなさん! ボクだけ女って、ヒドイですよ。いくら山姥(やまんば)が食いしん坊で、ボクが大食らいだからって……(おにぎりを取り出し)モグモグ。

 

一堂:あーあー……(ずっこける)。

 

丸井:しかし一人だけ、西洋の怪物がいるってのも、違和感があるな(井口をじっと見る)

 

井口:そうスよ。丸井さん、もっと言ってやってください!!

 

イガラシ:いいじゃねーか。おまえのツラ、ほとんどそのまんまだし。

 

井口:あ? どーいう意味だよ。おれの顔の、どこがフランケンシュタインにそっくりなんだよ!!

 

一堂:……(た、だしかに! もうフランケンシュタインにしか見えない!!)

 

半田:まあまあ、いいじゃないですか。来てくれたお客さんが楽しんでくれれば。

 

倉橋:おい半田、ずるいぞ。自分はなにんの役もしないで!

 

半田:あ、ごめんなさい。ぼくはコレが一番、得意なので……(白い布を顔にかぶせる)

 

倉橋:の、のっぺら坊……

 

一堂:(り、リアルすぎて怖い……)

 

丸井:……お、おいイガラシ。誰も突っ込まないけどよ。

 

イガラシ:は、はい。

 

丸井:この中で、一番のハマり役って……

 

イガラシ:ええ。

 

丸井:キャプテンの、河童(かっぱ)じゃねえか?

 

イガラシ:言われてみれば、そうですね。(声を大きくして)キャプテン! 丸井さんが、キャプテンの河童役、お似合いだと言ってますよ。

 

丸井:ば、バカやめろ! (慌ててイガラシの口をふさぐ)

 

谷口:ハハ、ありがとう丸井。ほめてくれて。

 

丸井:え……ええ、ドウモ(苦笑いするしかない)。

 

(一週間後。学園祭当日、お化け屋敷のテント前にて)

 

近藤:ここやな。丸井はんやイガラシはんのやってる、お化け屋敷いうのは。(入口のカバーをめくり)ごめんくださーい!!

 

河童(に扮した谷口):いらっしゃい。チケットはありますか?

 

近藤:ギャーッ!! か、河童……(ステンと転び、その場で気絶する)

 

丸井:れっ、近藤じゃねーか。誰だ、こいつを読んだのは。

 

イガラシ:す、スミマセン。弟に、学園祭のことを話したら……どうも学校で近藤達に伝えちゃったようなんです。

 

谷口:ああ、彼がウワサの近藤君か。中学生とは思えない体格だな。将来、うちに入部してくれたら……

 

丸井:や、やめてくださいよ!!(本気で嫌な顔)もう、こいつと関わるのはゴメンです。

 

倉橋:しかし……いくらなんでも、河童で気絶しちまうとは。

 

イガラシ:そういやコイツ、極度の怖がりで。中学での合宿の時も、お化けが怖いからって、一人でトイレにも行けなかったんです。

 

一堂:(よくお化け屋敷に行こうと思ったな……)

 

<完>

 

 

 

2.テレビCM

 

【その1】

 

倉橋<ナレーション>:(涼やかな田んぼの映像)忘れられない景色がある。

(三角ベースに興じる少年達)みんなで遊んだ空き地。

(やってくる紙芝居の老人)心が躍る、たくさんの物語(「黄金バット」「怪人二十面相」の紙芝居)。

 心の中にある、たくさんの宝物と一緒に。

 甘くてホクホク。これが<倉橋屋の焼き芋>

 

【その2】

 

イガラシ<ナレーション>:(ホームベースにすべり込む少年。タッチアウトを宣告される)誰にだって、思いどおりにならない日がある。

(少年は膝をすりむき、泣きながら家に帰る)悔しさに、つい涙を流してしまうこともある。

(家に入るのが気まずくて、門の影に体育座りする)その涙を、誰にも見せたくないという意地もある。すべてを洗い流したい、そんな時……(父親らしき男が帰ってきて、少年の肩をポンと叩く)大切にしたい、特別な味。

 家族の思い出は<中華そばの「イガラシ軒」>にてどうぞ!!

 

 

 

3.DJ丸井<スペシャル対談:丸井-谷口>

 

丸井:さあ今週も始まりました! DJ丸井の「サタデーナイト・墨谷(スミヤ)」。今週はなんと、サプライズ・ゲストをお迎えしています。

 サプライズつうことで、俺っちも誰だか知らされてねえんだ。手元のメモに、ゲストの名前が書かれてるんだけど、ADから合図するまで「ゼッタイあけるな」と厳命されてっからな。

 

(ADから「オッケー」の合図)

 

丸井:お、いまオッケーサインが出た。ではではっと……(なにげなくメモを開き)えっ、まさか(驚きとうれしさで、体が震える)。ほんとうに? んー、ゴホン。では、さっそく本日のゲストを紹介します。

 

(アニメ「キャプテン」OP曲の『君は何かができる』のBGMに切り替わる)

 

丸井:なんと本日のゲストは、俺っちの中学・高校時代の尊敬すべき先輩にして、現墨谷高校野球部監督の、谷口タカオさんです! どうぞ!!(強く拍手する)

 

谷口:やあ、丸井さん。ご無沙汰しています(握手を求めてくる)

 

丸井:そ、そんな……(固く握手を交わし)やめてくださいよ。昔のように「丸井」「谷口さん」でいきましょうよ!!(すでに目が潤んでいる)

 

谷口:ハハハ、なつかしいなあ。では、そうさせてもらうよ。

 

丸井:ちらっと小耳にはさんだのですが、オヤジさんとオフクロさん、お元気だそうで。

 

谷口:うむ。荒川に一軒家を構えて、悠々自適に暮らしてるよ。相変わらず、よくケンカみたいだが。

 

丸井:ま、ケンカするほど仲がいいって言いますからね!

 

谷口:しかし丸井、スゴイじゃないか。タレントだなんて。

 

丸井:アハハ。た、タレントだなんて、そう大そうなもんじゃありませんよ。俺っち、本業はサラリーマンです。こうして土曜の夜だけ、ラジオ局にお邪魔させてもらってます。

 

谷口:しかし素人が冠番組を持たせてもらえるなんて、そうそうないだろう。おまけに聞いた話だと、この番組、けっこう人気あるそうじゃないか。

 

丸井:それはホラ、なんつっても墨谷高、墨谷二中の卒業生だからですよ。俺っちらの試合、野球好きの間では、けっこう語り草になってるそうスから。

 

【その後の谷口と墨高】

 

丸井:谷口さんこそ、スゴイじゃないですか。長らく低迷していた墨高を、あっという間に立て直して、今や甲子園常連校にまで押し上げたんですから。

 

谷口:俺一人の力じゃないさ。いろいろな人の思い、支援があって、ようやくここまで来ることができたんだ。

 

丸井:謙虚な谷口さんらしいスね。しかし、そうやって支援をえられるのも、谷口さんの人徳の賜物だと思います。

 

谷口:ハハ。面と向かって言われると、照れるなあ。ま……後輩からのエールとして、ありがたく受け取っておくよ。

 

丸井:しかしキャプ、いや谷口さん。たしか建設会社に就職して、ゆくゆくはオヤジさんの後を継ぐって話だったじゃありませんか。どういういきさつで、墨高野球部の監督就任ってことになったんです?(本当は知っているが、リスナー向けに質問した)

 

谷口:もう十年前になるか……墨高野球部が廃部になりそうだって話、あったろう。

 

丸井:もちろん覚えてますとも! あんときゃ、俺っちも野球部存続の署名活動で走り回りましたから。

 

谷口:これは後で分かったことだが、内情はさらに深刻でね。野球部どころか、学校の存続すら危うかったらしい。

 

丸井:なるほど。あの頃から、少子化でどこも生徒数が減ってるって話でしたからね。しかしそこに……スポーツの名門・東〇大学が学校ごと買い取るってことに。

 

谷口:ああ。しかもツイてたことに、大学の理事長が、なんと墨高野球部のファンだったらしい。高校買収の条件が「野球部存続」だったんだから。

 

丸井:しかしその頃、谷口さんは社会人野球でご活躍されてた頃でしたよね。

 

谷口:うむ……といっても、引退を考え始めた頃ではあった。プレーヤーとして先がないのは、もう分かってたし。多くの先輩方と同じように、そろそろ本業に専念して、会社へ恩返ししようと思ってたんだ。

 

丸井:それが通常のコースですものね。

 

谷口:ところがその矢先に……墨谷高校の理事長から、突然連絡があったんだよ。「是非とも野球部の次期監督をお願いしたい」とね。

 

丸井:じゃあ、事前の打診も何もなく?

 

谷口:そうなんだ(苦笑)。あまりに唐突な話で、どう返事していいのか分からなかったよ。

 

丸井:さすがに谷口さんも、迷いますよね。

 

谷口:うむ。なにより、生活の保障がない。野球部の専任監督ともなれば、勝てなきゃクビを切られるのは分かってたからね。

 

丸井:しかし、最終的には監督就任を決断されたのですよね。その決め手は、一体なんだったのです?

 

谷口:この件を社長に相談したら、一言「行ってこい!」と。“もう一度、墨高の谷口見せてくれ”と言われてね。困ったら、いつでも席は空けておくから……と。

 

丸井:社長もよく分かってるじゃありませんか! やっぱり、谷口さんの人徳だなぁ。

 

谷口:ハハハ、そうだといいが。とにかく……それがきっかけで、思いもしなかった墨高野球部に、また戻ることになったんだ。

 

【谷口“監督”の苦労】

 

丸井:しかし……谷口さんの前の監督も、たしか甲子園常連校でコーチ経験のある、実績ある人でしたよね。それなのに、どうしてまた谷口さんに、話がきたんでしょう。

 

谷口:いま丸井が言った点は、俺も疑問に思ったよ。ひょっとして練習環境が悪いのかと思ったが……事前に見学へ行くと、名門大学の付属校らしく、設備は揃ってたんだ。なのに予選では、よくて三回戦どまり。これじゃ支援した意味がないと、理事長は嘆いてたよ。

 

丸井:つうことは……やっぱり、選手の質が?

 

谷口:うむ。といっても、能力は思ったより低くなかった。問題は……“気持ち”さ。

 

丸井:あー分かります。今の若いやつら、根性ないですもんね。しかもちょっと厳しくしたら、昔と違って、すぐ過保護な親が出てきますし。

 

谷口:いや……そう単純な問題じゃないんだ。

 

【“今の野球”の難しさ】

 

丸井:と、言いますと?

 

谷口:彼らの名誉のためにも言うが……みんな素直ないい子達ばかりだったよ。

さすがに昔みたいな厳しい練習はさせられなかったが(苦笑)、それでも予想よりは、結構いい練習ができてたと思う。

 

丸井:じゃあどうして、勝てなかったんです?

 

谷口:情報だよ。

 

丸井:じ、情報ですか!?

 

谷口:今の有望な中学生達というのは、独自のネットワークを持っていてね。その世代で有力だった選手が、どの高校へ進学するのかというのを、互いに知ってるんだ。この情報をもとに、ポジションがかちあわないようにして、進学先を決めていく。

 

丸井:へえ……今はもう、そんな時代なんですね。

 

谷口:うちに入部してくる子達も、それなりに力はある子達だったが……彼らは自分達と同世代で、誰が一番の実力者かということを、良くも悪くも知ってしまっている。だから、端から自分達では勝てないと、諦めてしまうんだ。

 

丸井:なるほど。さっき気持ちの問題とおっしゃったのは、そういう意味ですか。

 

谷口:うむ、そこで……発想を変えることにしたよ。

 

丸井:なるほど。それが墨高野球部独自の“地方推薦枠”ですか。ほかの野球名門校が設けてる、いわゆる“特待生枠”と、なにか違いがあるのでしょうか?

 

谷口:いちばんの違いは、純粋な「野球の実力」だけでは選ばない、という点だね。

なにより「墨高で甲子園に出たい」というガッツのある子を、都内だけでなく地方から募ることにしたんだ。とくに重視しているのが「親孝行かどうか」だよ。

 

丸井:へっ、親孝行? それが野球と何か関係があるのですか?

 

谷口:(朗らかに笑って)大アリだよ。親孝行な子は「活躍して親を喜ばせたい」「大成して親を楽にしたい」という気持ちがあるから、すごく練習熱心だし、また試合で劣勢を強いられても、簡単には諦めない。

 

丸井:おおっ、たしかに! しかし能力だけでなく“気持ち”を重視するとは、なんというか……谷口さんらしいですね。

 

【ずっと聞けなかったこと】

 

(収録が終わり……)

 

丸井:どうも谷口さん。今日はお忙しい中、ありがとうございました(深く一礼する)。

 

谷口:いやいや、そう気をつかわないでくれよ。俺と丸井の仲じゃないか。またいつでも呼んでくれ。

 

丸井:あ……あの、谷口さん。

 

谷口:うむ、どうした?

 

丸井:俺、昔から……谷口さんにずっと聞きたかったことがあったんです。

 

谷口:なんだ、言ってみろ。

 

丸井:どうして谷口さん、俺なんかを後任のキャプテンにしたんだろうって。

 

谷口:うむ……(相槌を打つだけで、ただ話を聞いている)

 

丸井:聞いたと思いますけど、俺……あの後うまくチームをまとめられなくて。一時は部員から“キャプテン不適任”を突き付けられたくらいなんスよ。後輩……とくにイガラシがいたおかげで、なんとか格好はつきましたけど。

 

谷口:うむ。まず言えるのは……あの青葉戦で、レギュラーから外したおまえが、かげの努力で力をつけてきたと、分かった時だな。あの時、つぎのキャプテンは丸井だと、心に決めてたんだ。

 

丸井:そう言ってもらえるのは、うれしいんスけど。キャプテンにふさわしい者なら、ほかにも……それこそイガラシの方が適任だったような気もするんです。

 

谷口:いいや。あの時点じゃ、まだイガラシは早かった。

 

丸井:えっ、早かった?

 

谷口:もちろんイガラシが、ダメという意味じゃない。彼よりも他の者が、おそらくイガラシの求めることに、付いて来られなかったと思ったんだ。

 

丸井:あ……それは、言えてますね。アイツは妥協を知らない男ですから。

 

谷口:当時の墨二野球部は、青葉を倒したとはいえ、まだまだ強豪とは言えないレベルだったろう。そこをさらに上のレベルへ持っていく過程で、きっといろいろな人間関係の軋轢が生まれるに違いないと、予想したんだ。

 

丸井:うっ。たしかに……トラブル多かったスね(苦い記憶が蘇る)。

 

谷口:きっとイガラシなら、自分に付いて来られない者は、切り捨てたと思う。だがおまえなら……きっとあきらめず、一緒に悩んでもがいて、乗り越えてくれると期待したのさ。

 

丸井:た、谷口さん……(また目が潤んでいる)

 

谷口:このまえ久しぶりに、イガラシとも会ったが……あいつ言ってたよ。「丸井さんの後じゃなきゃ、選手権優勝は難しかったでしょうね」とな。俺だってイガラシが、プレーヤーとしてもリーダーとしても、優れた男だということは認める。

 だがな丸井。おまえにしかできない、おまえだから成し遂げられたことも、たくさんあるんだ。おまえが気づかなかっただけだよ……

 

丸井:そ、そんな……もったいないお言葉。ううっ……(とうとう泣き出す)

 

谷口:フフ。おっと、あまり長居すると皆さんに迷惑がかかる。どうだ丸井、久しぶりに一杯、つきあわないか?

 

丸井:は、はいっ! 喜んでお供します!!

 

<完>

 

 

 

 

 

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