南風の記憶

沖縄の高校野球応援! また野球小説<「続・プレイボール」ーちばあきお原作「プレイボール」もう一つの続編」連載中。俳句関連、その他社会問題についても書いています。

公平に見て、町田ゼルビアは強い!



 BS1で放送された町田ゼルビアvs鹿島アントラーズの試合を観戦したが、好き嫌いはあるにしても、やはり“町田のサッカーは認められなければならない”と強く思った。

 

 公平に見て、町田ゼルビアは強い!

 

 球際の強さばかりがクローズアップされるようだが、それ以上に目を引いたのは、ポジショニングの良さである。

 

 例えば鹿島が自陣でボールを回しながら縦パスを入れる機会を伺っても、危険なコースはすべて埋めているため出し所がない。そのため、無理めな縦パスを入れて回収されたり、あるいは横パスがずれた所を狙われてパスカットされ、一気にカウンターされたりといったシーンが散見された。危険なコースをすべて埋めているから、あれだけ思い切って球際で強く行けるということも言えると思う。

 

 またチャンス時にも、無駄につなぐのではなく、数本のパス交換のみ、あるいは単独のドリブル突破で、必ずシュートまで持っていくという意識が感じられた。つなぐことを目的とするのではなく、ゴールから逆算して、どんなプレーをするのが効果的なのか、その判断が良い。得点こそ1点のみだったが、2,3点差付いてもおかしくない内容だった。

 

 もちろん課題がないわけではない。数多くあったチャンスで追加点を取れなかったのは、展開次第では響いてくるし、最後の決め切るという部分での精度はもう少し欲しいところだ。また、先制を許した場合にどこまで対応できるかも未知数である。

 

 ただ町田は、間違いなく“勝利から逆算された”素晴らしいサッカーをしている。それは間違いない。優勝争いできるかどうか考えるのは早計だが、秋頃に町田が上位に食い込んでいたとしても、私は驚かない。